2011年12月11日日曜日

北タイの森を守る人を支える~ノンキョー村の完成式~

このプロジェクトは、森林保全を通して持続的な村おこしを図る村人たちを応援するものです。

村の地図作りから始め、これに村人たちの守ろうとするコミュニティ林の境界などを入れます。
村人たちが開発の大きな流れの中で何を得て、何を失ってきたか。
言い換えればその村の“来し方”を確認し、“行く末”を考えるための歴史を書きとめます。
村人のくらしがいかに森と共にあるか、その村のくらしがどんなに価値のあるものかを明らかにするために、村にある森林資源のデータとその利用方法を記します。
最後に1冊の冊子“村の百科事典”にまとめます。

ここに収められた情報の活用によって、村内および村外への発信力を強化する。組織を強化し、村人の活動が一層有意なものになるように応援しようというのが、この活動の主旨です。

村人と共に集めたデータをLinkがまとめ、村人に引き渡す”完成式“を、きょう、チェンライ県のノンキョー村で行ってきました。

活動開始以来10村目となるこのノンキョー村は、木村が24年前にフィールドワークを行って卒業論文にまとめた村、活動の原点ともいえる村です。

ここはラフという少数民族の村で、冊子の表記はタイ語だけでなくラフ語でも行いました。
また、地図の作成はすべてフリーソフトを使って行うという、技術面での課題にも取り組みました。

朝5時に事務所を出発し、200km走って村に向かいました。
9時にはこの村を構成する4つの集落のリーダーたちが集まり、スタッフのサムニアンが冊子の主旨と使い方などを説明しました。
今後、村人たちが自分たちで情報を足して改訂できるように、CDに焼いたすべてのデータも渡して、“完成式”を無事終えることができました。

Linkのスタッフが一丸となって新たな課題に挑んだ冊子が、村人に大いに活用されるように祈って、ノンキョー村を後にしました。




         〔写真1〕ノンキョー村の風景


     〔写真2〕“完成式の様子” 早速に活発な議論が・・・


          〔写真3〕“完成式”の後で

(き)


.