2010年9月28日火曜日

豊かさについて考える エコロジーシアター“天の浮舟”

今年の夏もたくさんの人がチェンマイを訪ねてくれました。
スタディーツアー。
日本からの訪問者に、国境近くの少数民族の村で、安全かつ楽しくさまざまな経験をしてもらう。
農家でのホームステーやメコン川のほとりに立つことを通して、環境や開発の問題などについて考えてもらう。
で、最終的には帰った後の日本でのくらしを見直してもらう。
決して豊かさを放棄するというのではなく、もう一つの豊かさ、ほんとうの豊かさみたいなものについて考え、等身大の何かに気づいてもらう。
これがLinkのスタディーツアーの目的とするところ。

最近はこんなことを考えるきっかけになる映像作品などもあって、たとえば映画のアバターは大ヒットしましたね。
エコロジーシアターの“天の浮舟”は、手軽に見ることができ、かつ深~く考えさせられる作品です。
10月の帰国講演では、主にこの作品を参加者に見てもらいながら一緒に考えることにしています。
みなさんも是非ご覧になってみてください!
◆天の浮舟 http://rainbow.gr.jp/ukifune/

(この作品、当然と言えばそうなのですが、スクリーンで大きくしてみると受ける印象がまるで違います。関心のある方はぜひ講演会においで下さい。日程はHOMEのページをご覧ください)



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2010年9月20日月曜日

夏の終わり

去年と打って変わって、よく雨の降る雨季でした。
日本も異常な酷暑だったようですが、こちらの雨も記録的なものだったようです。

8月16日に日本大学の佐渡友ゼミのスタディーツアーが始まりました。
このゼミの受け入れは今回で5期目になりました。
なぜか今年も気持ちのいいヤツらばかりの一団は1週間後、次の目的地カンボジアに向かって眩しいばかりの笑顔を残して旅立って行きました。

横浜から2つのNGO関係者を受け入れて講演をし、自動車の免許を更新しました。
スタッフの間では村での活動方法についてずいぶん話し合い、自由学校の勉強会も続けています。

9月12日から18日までは京都大学の大学院生の授業を受け入れ、村を周ってきました。
20年来の友人が苦闘の末、ついに京大の教員になって、学生を連れて来てくれました。
時に学生も交え、かつて自分たちが学生だった時のように、毎晩遅くまで議論をしました。
いつにもまして時の経つのが早く感じられ、7日間は瞬く間に過ぎました。
北タイの山の貧困問題はちっとも解決されませんが、こうして一緒にそれに取り組み、共に悩み、時に憤慨できる仲間がいるということは、そしてそんな仲間と時間を共有できるということは、どこか寂しく、どこかいいものでもあります。

あれほど止むことなく降った雨も少しずつ中休みが長くなってきました。
忙しかった夏も終わりに近づいているようです。
そろそろ10月の帰国講演の準備を始めることにしようと思います。


〔写真〕国境にて。その名も ”日本大学佐渡友ゼミ ! ”


〔写真〕京大生と訪れた “国民党の村”ドーイメサロン



〔写真〕 ドーイメサロン村の 第101 茶 プランテーション


※写真をクリックすると、拡大して見ることができます。



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