2011年12月19日月曜日

高校生が北タイの農家のくらしを体験! ①

12月13~18日まで、茨城県立水戸農業高等学校の生徒8人と先生方3人を受け入れて、村に行って来ました。
国境の町やメコン河を見た後は、チェンマイ北部のLinkの活動地でもあるホアファイ村で、村のくらしを体験してもらいました。

村での第1日目は主にコンムアンといわれるタイ系の民族がくらす、ホアファイ集落で過ごしました。
3つの班に分かれ、自分たちで畑や山、川に行って食材を集め、ディナーを作ろうというプロジェクト、その名も“ディナプロ”。
第1班は川で魚を獲ってきます。
第2班は畑で野菜などを集め、鶏料理も担当。
第3班は器となる素材集めから始めるお菓子作り。

魚獲りは、何時間も川を歩いて銛(もり)で魚を突いて獲るというもの。
しかし初心者においそれとできるものではなく、高校生たちは村人の技を思い知らされることに。
獲ってきた魚はスープと、“ナムプリック”という野菜などをつけて食べるトウガラシソースの素になりました。
スープ作りも、村人が山で狩りをする際に用いる方法を、実演してくれました。
鍋などは使わず、直径13-4cmはある大きな竹を使った器に入れて、これを炭で焙(あぶ)って茹(ゆ)でるというものです。

第2班は野菜やパパイヤなどを採ってきて、タイ名物“ソムタム”というサラダなどを作りました。
一つひとつ野菜を洗い、30cm以上もあるパパイヤの皮を剝き、目に入らないように注意しながらいろんな香辛料を混ぜていきました。
鶏をしめて解体しスープにする作業は、村人のアドバイスを受けながら、基本的には畜産科の生徒が全部やりました。
すごい!

お菓子作りですが、これがまた急斜面を登って素材を焼くための器となる竹の採取から始めるという、たいへんなもの。
川を渡渉し、急斜面で滑落したり、長い竹を運ぶ途中にあちこちに擦り傷を負いながらの苦闘が続きました。
村に戻るとまず、竹を切って大量の器を作りました。
ココナツの実を割り、中の果肉を削り出してココナッツミルクを絞り、これとモチゴメを器に入れ、椰子殻で栓をして、炭火で焼くという本格的なものです。

料理は日が暮れるころには次々できあがり、自分たちで素材から集めて作った味に、みんな満足しながらお腹いっぱい食べました。

次の日に隣のパカニョーと呼ばれる民族の集落で行った活動の紹介は、また明日。


         〔写真1〕お菓子の器になる竹を背負って村に向かう

        〔写真2〕専用の道具を使ってココナッツの果肉を削り取る

                 〔写真3〕鶏の羽根をむしる


          〔写真4〕タイ料理に欠かせないナムプリック作り

                  〔写真5〕大漁!

            〔写真6〕おいしい顔って、どんな顔?

(き)



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