2011年11月24日木曜日

ホアファイ村、収穫の秋に

11月22日(火)から1泊で、冬のスタディーツアーの打ち合わせのために、ホアファイ村にある2つの集落に行ってきました。
収穫の季節を迎え、村では緑の山々を縫うように黄金色の水田が広がっていました。

連日の収穫作業の疲れも見せず、村人たちはどのように日本からの高校生を受け入れればいいのか、さまざまな企画をいっしょに立ててくれました。
また、恒例となった駒澤大学とホアファイ中学校の合同水質調査の準備も、順調に終えることができました。

今年の遠足の行き先として村の近くの洞窟の下見に行き、奥行き500mというその規模に驚かされました。



                〔写真1〕ホアファイ村の秋


             〔写真2〕水質調査用の器具点検の後で


                   〔写真3〕タプタオ寺洞窟


(き)


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巨木の森を訪れて

パンフェーン村の“村の百科事典”作成も、いよいよ最終段階に近づいてきました。

11月20日(日)には、スタッフ3人で村の情報の聞き取りに村を訪れました。
先ずはじめに村の子どもたちが書いてくれた絵の中から、表紙に使うものを選んでもらいました。
集まった村人、子どもたち全員に小さく切った紙片を渡し、好きな絵の上に“投票”してもらいます。

次いで村の歴史全般、農業の変化、森林保護活動のことや、昔はいたのに現在ではもう見ることのできない動物のことなどを聞き取っていきました。
お昼は村長さんにご馳走になりました。
さりげなく、どうしてこの冊子を作る気になったのかと聞くと、35歳の若い村長は周りにいた小さな子どもたちを指さして、「この子たちのために」。

午後は、森に行きました。
村の周囲やコミュニティ林の境を村人と歩きながらGPS測位してきたサムニアンが、この村には大きな木がたくさん残っているというので、見てみたいと思っていたところでした。
Linkの4輪駆動車、ジープのはやぶさ号(1300cc)で、かなり尋常ではない山道を登ること30分、私もタイでは見たことがないほどの巨木が何本もそびえ立つ場所に行くことができました。

圧倒されると同時に、癒される何か。
とにかく圧巻というほかありませんでした。

こんな木が世代を超えて伝えられればどんなに素晴らしいことか。
がんばらなければ!
そんなことを思いながら、また数百メーターの山を下りて行きました。



          〔写真1〕国道118号線のパンフェーン村周辺のようす



             〔写真2〕表紙の絵をみんなで選びました


           〔写真3〕村の歴史を一つひとつ聞き取っていく



               〔写真4〕子どもたちに人気のスタッフ



                 〔写真5〕パンフェーンの森にて(1)



                〔写真6〕パンフェーンの森にて(2)   



               〔写真7〕 パンフェーンの森にて(3)



(き)




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2011年11月11日金曜日

ラフの村の“収穫祭”

毎年、雨季が終わって間もないこの時期にコメの収穫を祝って行われる“収穫祭”は、北タイのいくつかの民族にとって重要なお祭りの一つです。

 11月5日、Linkがいま活動を行っているノンキョー村での収穫祭に招待され、チェンライ県にあるこの村へと向かいました。ノンキョ―村には、いくつかの集落がありますが、民族や宗教は多種多様です。私が訪れたのはラフ・ナの人々の集落で、彼らが信仰するキリスト教式の収穫祭に参加してきました。今回行く機会のなかった隣のラフ・ニの集落はアミニズムを信仰しているため、異なる形式でお祭りが行われてたそうです。

 収穫祭の当日は、朝早くからそれぞれの家で食事の準備が始まりました。朝食は村長さんの家に招待され、豪華なおかずと新米をごちそうになりました。お祭りの日に欠かせないのは、生の牛肉とたくさんの香味野菜や唐辛子から作った一品です。こちらはご飯にとても合うため、新米との相性も抜群です。また、日本ではまず目にすることのない、赤いモチ米もこの日は用意されていました

                〔写真1〕生の牛肉で作った一品


                   〔写真2〕赤いモチ米

 朝食の後は、村の中心にある教会で行われた収穫祭の式に出席しました。式にはたくさんの人が集まり、来客がスピーチを行ったり、ラフ語の歌を歌ったりと終始和やかな雰囲気でした。式が終わると教会の前に集まって、村の人たちが作ったおかずをバナナの葉で包んで蒸した新米と一緒にいただきました。


              〔写真3〕教会の前で。これから昼食です。

 北タイでは、今もなお伝統的な文化を継承している村がたくさんあります。それぞれの村や民族の文化は多様で奥深く、驚いたり感動することもしばしばです。今回、村人にとってたいへん重要な行事である収穫祭に参加して、地域や民族のつながりを改めて感じました。

 さまざまな民族や文化は、もちろんチェンマイ市内でも日常的に出会うことができます。 しかし、村で過ごす時間は市内とはまた違う特別なものです。


(け)