2010年4月5日月曜日

“サンパカー村”

3月30日にサンパカー村に行ってきました。
ここも村長をはじめとする村のリーダーたちが熱心に森林保全活動を行ってきた村で、昨年来、地図の作成や情報のまとめを支援してきました。
チェンマイから170kmほどでしょうか。
ビルマ国境がすぐそこに見える、水田と畑作、果樹園のある農村です。

“村の百科事典”の引き渡し式は、小学校と中学校が併設された、村にある公立校で行われました。
これにはLinkの一つの思惑があります。
学校を巻き込むことによって、村の歴史などの情報がより活用される機会を増やす。
(“百科事典”は学校にも3冊を進呈しました)
また、個人レベルではまだまだですが、学校ならたいていのところにコンピューターが設置されるようになってきています。
先生たちを対象に、コンピューターを使えば無料の衛星画像などが得られ、コミュニティー林だけでなく、村のいろいろな情報を得ることができるということを見せ、授業での環境教育への応用を促すことができる。


        〔写真1〕パソコンの使える先生に衛星画像の使い方などを伝授



いつものように約束の時間を大幅に過ぎて、村人たちも集まってきました。
絶対に時間どおりに来たりしない割には、こちらの説明に非常に熱心に聞き入り、その後には質問も飛び交いました。
冊子の説明が終わると、今度は村長が立って、丁寧な礼を言ってくれました。
最初は「この人たちは何なの?」ってな感じだった校長先生も、「ぜひまた寄ってくださいね」と言ってくれ、無事、冊子を引き渡し終えることができました。
人手があればもっといろんなことができるし、学校や村人のニーズもあるのにと思いながら、とにかく今できることをと自分に言い聞かせて、村を後にしました。


               〔写真2〕熱心な村人から質問がでる!



〔写真3〕“百科事典”を渡して無事終了。右から2人目が校長、3人目が村長