2010年4月13日火曜日

続報・ホアファイ村での川の調査

バンコクの政府と反政府組織の衝突が大きく報じられていると思います。
たくさんの死傷者が出て、私たちもたいへん憂慮しています。
チェンマイでも動きがないわけではありませんが、庶民の生活は概ね平常です。

こないだの土曜から日曜にかけて、タイ正月を前に、沿道では早くも子どもたちが水を掛け合う様子を見ながら、ホアファイ村に行ってきました。
ここでは以前からLinkが中学校と共同で、環境教育プログラムの作成に取り組んでいます。

昨年の12月からは東京の駒澤大学の協力も得て、「水環境からみるホアファイ村」をテーマに、この村のあるファーン川源流部の調査を始めています。
12月には駒澤大学の学生・教員の参加も得て、中学校の生徒・教師、村人など総勢30人近くで調査をしました。
(この様子は、このブログの12月31日に書いてあります。ご覧ください)

次に駒大生たちが来るのは、年末の12月。
しかし北タイは季節によって気温や雨量も非常に異なるため、川の年間を通じた様子を把握するために、今回は乾季の調査をすることになったのです。
ただしタイの学校はいまが夏休みなので、調査はLinkのスタッフ2名と村人7人で行いました。

いつものように約束の時間を大幅に過ぎてメンバーが集まり、愉快で笑いの絶えない時間のはじまり!
何をやってもそんな人たち。幸せの時間、スタート!

調査地点は4ヶ所。
各ポイントに着くと川幅・水深・流速を測って水量を計算します。
同時に気温・水温を計測し、パックテストという器具を使って水質を調べ、最後に河原の様子や川の中の生き物などを記録します。


           〔写真1〕川の幅や深さ、流れの速さを測る
        *写真をクリックすると、画像を大きくして見ることができます




          〔写真2〕パックテストを使って水質を測る


小さな川ですが、筆舌に尽くしがたい様態をしたもの多数を含め、実にいろいろな住人たちがいるものです。
その一つ一つを村人たちが大切に思い、語る姿は、かなり感動的です。



            〔写真3〕魚。手づかみで採れるほどいる




〔写真4〕かなり具体的というか大人というか、でも尻尾があるからオタマジャクシ? まぶたがオレンジ!


調査を始めた9時に30度だった気温は、最後、4つ目のポイントでの作業を終えた午後1時には38度になっていました。
太陽は容赦なく照りつけ、全身が熱気で押されるような暑さです。

しかし標高700m。豊かな自然に囲まれた村のこと。
村を囲む山々が鳥の声で鳴動するような夕暮れを迎え、やがて夜の帳(とばり)とともに鳴き声の主がコオロギたちに代わるころには山から涼しい風が流れ込み、満天の星空の下、扇風機すらいらない快適な夜が、みんなの疲れを癒していくのです。

こんな暮らしを次の世代にも伝えたいと願いながら、私たちは活動をしています・・・・