2009年12月15日火曜日

冬の霧

北タイの大半は山岳地帯。
冬の夜はとても冷え込みます。

夜8時あたりからしばしば猛烈な霧が出て、車の運転はとても困難になります。
自分の車のライトが反射して前が見えずに往生します。対向車のライトが100m、場合によってはそれ以上近づくまで見えない時も。

明けて、まるでミルクの中にいるような濃い霧に包まれた寒い朝。でも、日が昇るにつれて景色は劇的な変化を見せます。
立ち込めた霧が木々の間を縫うように動きだし、山々の輪郭がおぼろげに見え始め、一瞬水墨画のような幽玄の世界に引き込まれたかと思うと、次の瞬間には抜けるような空を背景に紅葉の山々が現れ、視界が”色”を取り戻したことを告げます。(き)

写真:14日、霧の107号線を北の国境に向けて走る