2011年11月11日金曜日

ラフの村の“収穫祭”

毎年、雨季が終わって間もないこの時期にコメの収穫を祝って行われる“収穫祭”は、北タイのいくつかの民族にとって重要なお祭りの一つです。

 11月5日、Linkがいま活動を行っているノンキョー村での収穫祭に招待され、チェンライ県にあるこの村へと向かいました。ノンキョ―村には、いくつかの集落がありますが、民族や宗教は多種多様です。私が訪れたのはラフ・ナの人々の集落で、彼らが信仰するキリスト教式の収穫祭に参加してきました。今回行く機会のなかった隣のラフ・ニの集落はアミニズムを信仰しているため、異なる形式でお祭りが行われてたそうです。

 収穫祭の当日は、朝早くからそれぞれの家で食事の準備が始まりました。朝食は村長さんの家に招待され、豪華なおかずと新米をごちそうになりました。お祭りの日に欠かせないのは、生の牛肉とたくさんの香味野菜や唐辛子から作った一品です。こちらはご飯にとても合うため、新米との相性も抜群です。また、日本ではまず目にすることのない、赤いモチ米もこの日は用意されていました

                〔写真1〕生の牛肉で作った一品


                   〔写真2〕赤いモチ米

 朝食の後は、村の中心にある教会で行われた収穫祭の式に出席しました。式にはたくさんの人が集まり、来客がスピーチを行ったり、ラフ語の歌を歌ったりと終始和やかな雰囲気でした。式が終わると教会の前に集まって、村の人たちが作ったおかずをバナナの葉で包んで蒸した新米と一緒にいただきました。


              〔写真3〕教会の前で。これから昼食です。

 北タイでは、今もなお伝統的な文化を継承している村がたくさんあります。それぞれの村や民族の文化は多様で奥深く、驚いたり感動することもしばしばです。今回、村人にとってたいへん重要な行事である収穫祭に参加して、地域や民族のつながりを改めて感じました。

 さまざまな民族や文化は、もちろんチェンマイ市内でも日常的に出会うことができます。 しかし、村で過ごす時間は市内とはまた違う特別なものです。


(け)