2013年9月28日土曜日

夏の報告③-“パカニョーの生活文化体験”

スタディーツアーで訪れるホアファイ村には、いくつもの民族が集落をつくって住んでいます。
厳密に言えば、それぞれの集落にも、主な民族以外に必ず複数の民族や宗教を信仰する人たち住んでいるというくらい、とても多様な場所でもあります。

さて、いわゆる北タイ人(タイ語の方言を話す北タイの主要民族)の村で“ディナプロ”をした翌日は、パカニョーという少数民族の村で、生活文化体験をします。

具体的には機織りと料理であることが多くなっています。

機織りといっても、糸を染めるところからする時もあれば、糸巻きをし、縦糸を張るところからの場合もあります。

この集落の村人は現在ではカトリックを信仰しているのですが、かつてまだ祖霊を信仰していた時に儀式に使っていた米のお供え物を作ることもあります。
それを包むのに使う葉っぱを取って来るところから始めるのですが、その精巧な包み方にまたびっくり。

これとはまた別に、籾(もみ)米を、足を使って米搗()き器で精米するところから始め、蒸し、杵と臼で搗いてお餅にすることも。
水ではなく黒ゴマを使って搗くお餅は、日本のものとは似て非なる、これまたたいへん美味なものです。

こうしてみると、やはりLinkのツアーって、食べることが多いですね(笑)。

こうして参加者が村の中を行ったり来たりしている間にも、村人から差し入れが入ったり、午後には学校から戻った子どもたちも参加したりして、たいへん盛り上がります。

日本と違うこと、同じことを村人から教わったり、知らなかったけど昔は日本もそうだったことなどに気づいたりしながら日が暮れるころ、初日にはドキドキだったホームステー先にもっといたいという人が続出していきます。
まったく言葉も通じないのに・・・・。

最後の朝、村を出る時にはバナナだの、前の日に搗いた餅を揚げたものだの、さらには自分で織った作品までもらえて何度も嬉しい、そんな23泊のホームステー体験です。


機織りに挑戦。縦糸をはる


織る!


精米したコメを風選する


粽(ちまき)のようにしたコメを茹でる


ゴマを加えながらの餅つき


そしてまた、食べる!


 
・写真をクリックすると大きくして見ることができます。
・今年の夏スタディーツアーのこの他の写真を、参加者の感想文とともに見ることができます。http://www.geocities.jp/link_chiangmai_forest/STLOG/STLOGtop.html



(き)