スタディーツアーでは、その現場で村人の話を聞くなどして、Linkの活動に対する理解を深めてもらうことが一つの重要な目的です。
しかし、わずか数日の間に専門的なことまで説明することは難しい。
それにせっかく現場に来ているのですから、村のくらしや文化を広く体験してもらい、この地域の人々にとって森がどういうものなのか、先ずは森に生きるということがどんなことなのかを、体験的に知ってもらおうとしています。
そうした中の、一つの試みが“ディナプロ”です。
丸一日かけて朝から食事を作ります。“ディナプロ”とはディーナー・プロジェクトの略と言うか、語呂合わせのような感じでいつの間にか付いた名前ですが、実際には昼食もおやつも作ります。
村人の指導の下、終日かけて、森や畑、家の周りから次々と食材を調達しては、あれやこれや作りまくり、食べまくります。
どれも村人が日常的に作っているものばかりです。
例えばココナツミルクを使う料理の場合は、まずはヤシの実を木から取って来るところから始めます。
ヤシ殻を取り除いて固い殻を割り、ジュースはコップに受けて飲みながら、内側に付いた脂肪たっぷりの胚乳を手作業で削り取り、水に浸してココナツミルクを絞って作ります。万事この調子。
ニワトリも魚も生きていることろから調理します。
野菜もタケノコもバナナも、カゴを担いで山や畑から採ってきます。
山のくらしの豊かさ、村人たちの生きるための知恵や技、命の尊さ・・・・
たくさんのことを感じ、学びとりながら、最後には自分で作ったものをほおばる充実感を、朝から晩までかけて味わってもらう、それがこのプロジェクトです。
畑から野菜を採ってくる |
加工する! |
ニワトリの羽をむしる |
ココナッツの胚乳を削ってココナツ・ミルクを作る |
最後はもちろん、腹いっぱい食べる!
・写真をクリックすると、大きくして見ることができます。
・ここに掲載したほかにも今年の夏スタディーツアーの写真は、参加者の感想文とともに見ることができます。http://www.geocities.jp/link_chiangmai_forest/STLOG/STLOGtop.html
(き)
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