2010年6月29日火曜日

森の出家

日曜日に、サンカンペーン郡にあるペ村で、“森の出家”に参加してきました。
森の出家。スタディーツアーに参加された方はご存知かもしれません。

この儀式は、その名の通りに木を出家させるものです。僧侶は人間が出家する時と同じようにお経をあげ、僧侶と村人みんなで木に布を巻いていきます。巻く布の色は、タイの仏教僧が着る袈裟と同じオレンジです。



        〔写真〕木に布を巻く様子(ぺ村 村長)



           〔写真〕“袈裟”を着た木


こうすることによって、木の一本一本が、人々から尊敬され大切にされる僧侶と同じになり、「この木を伐るのをやめましょう」というメッセージを打ち出すことができます。森の出家は、森林保全の活動の一つなのです。
また、出家した木が伐られにくくなるだけでなく、この行事を通して森林の大切さや、森を守る活動を村や周りに啓発していくことも、この活動の大事な目的となります。

私とサムニアンがぺ村に着いた時にはスピーカーから大音響で音楽が流れていて、お祭りのように賑やかでした。7人の僧侶、たくさんの村人と一緒に、私も木に“袈裟”を巻かせてもらい、振る舞われた料理をみなさんといただいて、家路につきました。

(ちぐさ)



             〔写真〕森は大切