2010年6月26日土曜日

おひさしぶりです。

ずいぶん久しぶりの投稿になってしまいました。
千草です。
チェンマイの今年の夏は本当に暑くて、体がびっくりしていました。
もう雨季のはずなのに雨が少なくて、暑い!! でも、数日前から雨もちょっとずつ降りだしています。


木村会長が講演のために帰国していましたが、きのう無事にチェンマイに戻ってきました。

会長の帰国講演中も、私はスタッフのサムニアンとチェンマイ事務所で元気に働いていました。
サムニアンは活動村を積極的に訪れて、GPSで村境や共有林の境界を測位して回っています。私はもっぱら会計処理作業や、さまざまな書類の整理など事務処理に追われる毎日でした。
私たちのような小さなNGOは、事務も現場での活動も1人でやらなくてはいけないことがよくあります。「なんて忙しいんだ!!!」って思う事もたくさんありますが、本当に“充実”しています。


あるインターンに、
「千草さんが村にも行っているのはもちろん知っています。でも、事務所での作業がずっと続く時、どうやってモチベーションを保っているんですか?」
と聞かれたことがあります。


確かに、ちょっと目には、私が単にパソコンや書類に向かっているだけに見えるかもしれません。でも、そのパソコンや書類の先には、必ず村がつながっているんです。村での活動をよりよいものにするために、大切なことなんだと思っているから、そう言った意味での「モチベーションを保つ」必要がないと思っています。村でも、事務所でも「わくわく」する瞬間がたくさんあるのです。

先日も、「村と事務所がつながってる!!」と、私をわくわくさせてくれた出来事がありました。

6月11日に、活動中の村の一つ、ノンパサン村のホイナムディップ集落の方たちが、農業研修でチェンマイにやってきたついでに、8人で事務所に会いに来てくれたのです。サムニアンが、プロジェクターを使って衛星写真などを皆さんにもみてもらい、地図作成や、私たちの事務所での仕事について説明しました。


私は手が離せない仕事があって少しだけしかお話しできなかったのですが、彼らの帰り際、私が
「オボ ウジャ(ラフの言葉の“ありがとう”。※ホイナムディップはラフの集落です)」
と声をかけるとひとりが「オボ ウジャ」と返してくれ、また別のおじさんが「オボ ウジャ」と言ってくれたので私も返し、またまた別のお兄さんが「オボ ウジャ」と言ったので、私も… という「オボ ウジャ合戦」をしました。

その時の村の方々の表情がとっても印象に残っています。

その顔に「ヤラレタ!!」と、感じました。ひとり事務所で髪を振り乱して、ものすごい量の事務処理と格闘していましたが、そんな時でもにこにこ楽しくしていたいなあ、と思わされたのです。そんな顔だったのです。そして、私がこうやって事務所でやっていることは、「村につながってる!」と、改めて感じることができました。


チェンマイに来て1年経ちました。村の人や、いろんな方々に可愛がってもらい、支えてもらい、私はとっても幸せだなあと思わずにはいられません。
これからもがんばります。

あしたはペ村というところで“森の出家”に参加してくる予定です!!
“森の出家”については、次回ブログに詳しく書きます。よろしければ、また読んでいただければ嬉しいです。


あしたが楽しみです。



     〔写真〕怖い顔(?)の優しい人たち。「オボ ウジャ!!」※前列中央はサムニアン