2011年1月28日金曜日

サンカンペン郡ぺ村で“村の百科事典”の完成式!

きょう、チェンマイ市から東へ40km程のぺ村で、村の情報や地図をまとめた冊子“村の百科事典”を村人に引き渡す、通称“完成式”を行ってきました。

この村での活動は昨年の5月から行ってきたもので、かなりの時間を費やしました。
時間がかかったのは、一つには雨季(おおよそ5月~9月)に雨が非常に多くて活動ができなかったこともありますが、これまでの経験から冊子の改良を重ね、最終稿はチェンマイ大学の専門家に詳細に校正してもらったということもあります。
コミュニティー林の地図に加え、今後、村人が何らかの活動を行う際に、少しでも使いでのあるように様々な工夫を凝らしました。

重点はもちろん村人の森林(環境)保全活動の支援にあります。
電気が入り、道路が整備され・・・といった、村が発展してきた経緯と合わせ、開発によって失われた村人の食料とする魚や鳥、植物などの記録も入れて一覧にし、トータルな変化の把握が一見して分かるようにしてみました。
村人がコミュニティー林を森林局に申請する際に利用することも念頭に、データを一層見やすくするなどの点にも力を入れました。

完成式は村長の発案で、村人の守ってきた森の中に、机といすを並べて行いました。
村人だけでなく、学校長や隣接する村の村長も招待しました。
森林局員が忙しくて参加できなかったことは残念でしたが、行政区評議会のスタッフがマイクやプロジェクターも運び込んでくれ、アドバイザーを務めてくれているチェンマイ大学の教授もていねいなコメントをしてくれました。

サムニアンが冊子の説明をしました。
地図の見方や、学校での環境教育への応用方法などの提案も行い、涼しい木陰でのワークショップは2時間ほどで終了しました。

取り敢えずこの村での活動は終了です。
しかし要は、今後、村人がこの冊子にさらに情報を足していき、どれだけ活用できるかにかかっています。
今後は近隣の村で活動をする予定であり、ぺ村にもしばしば顔を出して、引き続きフォローしていく予定です。

(き)


        〔写真1〕“村の百科事典”の説明ワークショップの様子
         ※写真をクリックすると、拡大して見ることができます。



                 〔写真2〕完成式を終えて

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